08+

08+第一回イベント「北海道建築系4大学ポートフォリオ展」

08+の第一回イベント「北海道建築系4大学ポートフォリオ展」が行われます。
今まで、あまり見ることのできなかった他大学の課題やそれぞれ行ったコンペの案などを見る絶好の機会だと思います。
また、それによって他大学と言葉を交わす場としても期待できるのではないかと考えています。
08+の第一回目のイベントとしてみなさんにとって興味深い場となるよう企画しました。
ぜひぜひ来ていただき、言葉を交わせたらと思います。

日時/2008年6月21日(土)18:00〜20:00
場所/北海道大学遠友学舎(http://www.hokudai.ac.jp/bureau/info-j/enyuu.htm
出展者多数(北海道大学北海学園大学北海道工業大学室蘭工業大学

札幌宮の森美術館-榎忠展のレポート

6月6日、現在開催されている榎忠展(7月27日まで)に行ってきました。
会期中、エントランスでファルコンが出迎えてくれます。

19時からのトークショーの前にまずは展示作品を一通り鑑賞。
錆びた鉄の廃材を積み上げたような作品、大砲彫刻、レプリカの銃で一つの空間を作っているもの、カメラのフィルム廃材を扱った作品、廃材である鉄を磨き、削るなどして?未来都市を思わせるRPM−1200、これまでの活動をA3サイズ程の大きさで紹介するもの、いくつかのドローイングなどがありました。


展示室の都合上だとおもうのですが、一番注目していたRPM−1200が分割されて展示され、おそらく本来の迫力が十分にででいなく少し残念。他の作品も同様のイメージを受けました。榎さんの作品にはある程度の広さも必要なのかもしれません。しかし、生の作品を目の前でみることでしか感じられないことも確かにあり、その点は満足。RPM−1200、そのドローイングからはアーキグラム高松伸を連想させられました。

下写真は宮の森美術館で買ったRPM−1200のポストカード


一通り鑑賞した後、早めに来てまだあまり人が集まっていなかったことが幸いして榎さんとお話しする機会が得られました。建築を勉強している学生なんですけどと話したら、榎さんが五十嵐太郎さんから「最近、建築界では未来や夢を描くような作品はあまりなく、榎さんにそれを感じた。」と褒めてくれたんだよと教えてくれて、おそらくRPM−1200のことなのだろうけど、なるほどと思いました。遠藤秀平さんからも好評をいただけたそうで、そこもおもしろかったです。アーキグラムの直接的な影響はないそうです。


お話の中で榎さんは今の日本は安全であったり、物事が効率的になったり、現在の人々が危機感やリアリティのないなかで生活していることに違和感を感じ、作品を通してある感覚を刺激したいと言っていました。松井冬子と通じるものがあるかもしれません。


その後トークショーでは全身を「半刈り」にして「ハンガリー」に行ったときのお話や、日焼けで万博のシンボルマークをお腹に作り街を半裸で闊歩し、すぐ捕まったときの話、榎さんのもう一つの人格ローズチュウ(女装した榎忠)が生まれるまでを、映像と一緒に紹介してもらました。そのときの榎忠にあった、一般の方々のリアクションが映像の中でみられるのですがかなり笑えます。実際トークショーの会場でも何度も笑いが起きました。


トークショーの最後にサプライズで「ファルコン(大砲)をぶっ放しましょう」(一枚目の写真)と榎さんがいいました。最初はあまり極端な凄さは想像していませんでした。中に布のようなものを詰めていたし、レプリカのようなものだと思っていました。しかしその迫力はすごいです。音がすごいです。ワイングラスを持っていた人はその爆音で中のワインが外に飛び散っていました。かなりの刺激が味わえます。


このパフォーマンスは6月28日にも開催されます。見学は特別に料金が上乗せされることはありませんが、予約が必要なので詳しくは下記のサイトで


とにもかくにも満足できる一日を得ることができました。


この男、危険。 榎忠(えのき・ちゅう)展

会期:2008年6月6日(金)〜7月27日(日)

開館料:一般500円 高大生300円 中学生以下 無料 

休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)

詳しくは宮の森美術館のサイトhttp://miyanomori-art.jp/をご覧ください。(ao)

卒業設計展レポート

 室蘭工業大学で5月14日〜16日、全国大学、高専卒業設計展示会が開かれました。力強い手描きのスケッチや、フルCGでの図面表現など、どの作品も密度が濃く、見学に来た2、3年生にも大変良い刺激になったのではないでしょうか。
 全体の印象としては、余白などを活かし柔らかいタッチで描かれた作品が多いように感じました。しかし一方では、要求される与条件や自らの設定をヒントに論理を組み立て、案を積層させていくような作品も目立ち、自分たちを含めた今の学生がどんな建築家に強く影響されているのかが垣間見られたような気がします。
 
 次に向かうのは旭川です。

卒業設計展

室蘭工業大学で5月14日から16日まで全国大学・高専卒業設計展示会が開かれます。全国から集まってくるので普段見ることのできない作品に触れられると思います。


平成19年度全国大学・高専卒業設計展示会
日時:2008年5月14日〜16日 10:00〜17:00
会場:室蘭工業大学大学会館1階多目的ホール

札幌宮の森美術館-コレクション展5のレポートと次回予告

皆さんは宮の森美術館をご存じでしょうか?


札幌市宮の森美術館は20世紀後半以降の文化・芸術に関する美術館として、2006年4月にオープンしました。個人経営の美術館でありながら、これまでにクリスト、ヤノベケンジ森山大道など現代美術を中心に魅力的な企画展を行っています。去年末、ヤノベさんの企画展のときにおもしろい美術館があると後輩が教えてくれたのですがその時は行きませんでした。もったいないですね…


どんな美術館なのか気になっていたので現在開催されているコレクション展5(6月1日まで)に行ってきました。結婚式場と併設されているので始めは本当にここ?と思いましたが、玄関にポスターがあるのでわかります。中にはいるとホール、奥にミュージアムショップがありそごで入場券を買ってエレベーターで2階に上がります。入場料は一般300円、高大生200円ととても安い!!


今回のコレクション展ではこれまで企画展を行った際の一部の作品を観ることができました。その中で個人的にクリスト、ジャンヌ=クロードのオーバーザリバー、アーカンサス川のプロジェクトのドローイングが気になりました。おおまかにいうと川の上におおきな布パネルを架けていく実際のプロジェクトを絵で表現しているのですが、絵に実際に布を貼り付けてその上から油彩して表現しています。クリストのドローイングを初めて観たのですがストレートな表現は観ていて素直に素敵だなと感じさせられました。下の写真は美術館で買ったクリスト、ジャンヌ=クロードの本1000円。まだ全部読んでませんが写真も多くなかなか読み応えがあります。




6月6日からは企画展の榎忠展が始まります。榎さんのRPM-1200という作品は森美術館でも評判だったと宮の森美術館のスタッフ方が教えてくれました。今からすごく楽しみです。そこで予告を


この男、危険。 榎忠(えのき・ちゅう)展

会期:2008年6月6日(金)〜7月27日(日)

開館料:一般500円 高大生300円 中学生以下 無料 (企画展は少し値段が上がりますがそれでも安いです)

休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)

詳しくは宮の森美術館のサイトhttp://miyanomori-art.jp/をご覧ください。(ao)

古谷誠章レクチャー

5月15日に札幌で建築家の古谷誠章さん(早稲田大学教授/NASCA代表)のレクチャーが開かれます。「人間・時間・空間」をテーマに古谷さんが建築を語っていただけるそうで、大変興味深いものだと思います。


イカデザイナーズセミナー 古谷誠章講演会「人間・時間・空間」
日時:2008年5月15日(木)PM1:30〜3:00
会場:札幌コンベンションセンター
お問合せ:アイカ工業株式会社 札幌支店 
詳しくはアイカ工業株式会社のサイトhttp://www.aica.co.jp/をご覧ください。


定員があり申し込み締め切りも近いので希望する方はお急ぎを。

08+ INTRODUCTION

08+は北海道で建築を始めとしたデザインに携わっている人たちの関係を作りたいと思っています。

このサイトでは北海道を中心に、展覧会やシンポジウム、大学の作品講評会などのイベントについての情報を発信していきます。そして、08+が実際に参加したイベントのレポートを書いていきたいと思っています。